ここではクリーンルームパーテーションとはどのようなパーテーションかご紹介します。

クリーンルームパーテーションは、高度に清浄な環境が必要な場所で使用される仕切り壁や区切り壁のことを指します。クリーンルームは、微細な粒子や微生物を最小限に抑え、製造、研究、医療、電子工学などの分野で使用されます。クリーンルームパーテーションは、クリーンルーム内でのプロセスの制御、分離、および環境の管理に役立ちます。

クリーンルームパーテーションの特徴は・・・

1. クリーンルームクラス
   クリーンルームパーテーションは、クリーンルーム内のクラス（クリーン度合い）に応じて設計されます。クリーンルームのクラスは、クリーン度合いを定量化したもので、ISO規格や米国連立清浄度協会（NACI）などの規格に従って分類されます。
2. 材料と仕上げ
   クリーンルームパーテーションは、クリーン度合いを維持できる高品質な材料で作られています。一般的にはスチール、アルミニウム、ステンレス鋼、フライアウト（浮遊粒子の除去）パネル、クリーンルームグレードのガラスなどが使用されます。
3. シールとジョイント
   クリーンルームパーテーションは、シールとジョイントに特別な注意を払って設計され、パーテーション間やパーテーションと壁の間に隙間がないようにします。これにより、微細な粒子や微生物の侵入を防ぎます。
4. クリーンルーム規格の遵守
   クリーンルームパーテーションは、規制や規格に従うために設計され、製造プロセス内での環境条件を確実に維持します。このような規制には、GMP（Good Manufacturing Practices）、FDA（米国食品医薬品局）ガイドラインなどが含まれます。
5. 適切な通路とアクセス
   クリーンルームパーテーションは、必要に応じて適切な通路やアクセスポイントを提供し、人々や材料の移動を制御します。これにより、クリーンルーム内の清潔度が維持されます。

クリーンルームパーテーションは、製薬、半導体製造、生命科学研究、マイクロエレクトロニクス、食品加工、医療機器製造など、さまざまな産業分野で使用されます。クリーンルーム内の微生物や微粒子のコントロールが重要であるため、クリーンルームパーテーションはその目的に合わせて設計され、清浄度を確保するために重要な役割を果たします。