パーテーション施工で空調・配管に影響?見落としがちな注意点と対策を解説
パーテーションを設置することで、オフィスや施設の空間を効率よく分割し、プライバシー性や作業効率を高めることができます。
ですが、施工後に「なんだか空調の効きが悪い」「水回りのトラブルが増えた」といった問題が発生することもあります。
その原因のひとつが、空調・配管システムへの影響です。
今回は、パーテーション施工によって起こりうる空調や配管への影響と、それらを未然に防ぐためのポイントや対策を詳しくご紹介します。
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1. 空調システムへの影響とは?
▶ 空気の流れが変わることで起こる問題
パーテーションを設置すると、エアコンの吹き出し口や吸気口が遮られることがあります。その結果、
• 空気が循環しにくくなる
• 空調の効率が下がる
• 室温にムラが生じる
といった問題が発生します。
特に密閉性の高いパネルや天井までの間仕切りを使用した場合、「熱だまり」ができやすくなり、あるエリアだけが極端に暑く(または寒く)なるケースも出てきます。
▶ エネルギー効率が低下するリスクも
空調が効かなくなった小部屋を冷やそうと、エアコンが過剰に稼働してしまうことも。これにより、電力消費が増え、光熱費の上昇にもつながります。
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2. 配管システムへの影響とリスク
▶ 配管や電気配線が干渉する可能性
パーテーションを設置することで、既存の給排水管・ガス管・電気配線に干渉してしまう場合があります。この場合は、以下のような対応が必要になります。
• 配管の再配置
• 延長・改修工事
• 配管ルートの再設計
これらには追加コストや工期の延長が伴うため、施工前にしっかり計画することが重要です。
▶ メンテナンスが困難になることも
パーテーションが配管の前に設置されると、点検や修理がしにくくなることがあります。結果として、トラブル時にパネルの一部を取り外す必要が出るなど、手間やコストが余計にかかることも。
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3. 影響を最小限に抑えるための対策
では、これらの問題を避けるにはどうすればよいのでしょうか?
空調と配管、それぞれの視点から対策を紹介します。
✅ 空調対策
• 吹き出し口・吸気口の再配置
パーテーションの位置に合わせて空調機器の配置を見直します。
• ダクトや送風口の追加
空気の流れを保つために、新たな通気ルートを確保するのも効果的です。
• サーキュレーターの導入
空気の循環を促すため、各区画にサーキュレーターを配置するのもおすすめ。
✅ 配管対策
• 施工前の現地調査を徹底
配管や電気配線のルートを事前に確認し、干渉を回避するプランを立てましょう。
• アクセスパネルの設置
パーテーション内に配管が隠れる場合は、メンテナンス用の開口部や扉を設けておくと安心です。
• 配管ルートの記録を残す
将来的な修理や改修の際に備え、図面や写真で施工状況を記録しておきましょう。
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まとめ:見えない部分こそ丁寧に
パーテーションは空間を有効活用できる便利な設備ですが、空調・配管といった“見えないインフラ”に与える影響を軽視してはいけません。
設置前の丁寧な計画と、施工時の細やかな配慮により、トラブルを未然に防ぎ、快適で効率的な空間を長期にわたって維持することができます。
パーテーション設置について気になることがあれば、
お気軽に1度ご連絡を下さい。
【あきわ株式会社】
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